小林の大日堂

安山岩製の大日堂は、祥雲寺から南へ約100メートルの東側の谷に面して安置されています。基壇は約30センチメートル大の礫(れき)で造られ、その上の基礎には南正面に階段状の刻みが見られます。
堂身は高さ65センチメートルで幅は61センチメートル、奥行き62センチメートルあります。笠石は、中央部分がややむくれております。軒は薄く、内側に向かって斜めに切れています。相輪部の形式はやや変形的な感じがします。総高は2.6メートルあり、堂内には高さ60センチメートルの大日如来が安置されています。
大日堂は、はじめは峯岸山海福庵にありましたが、後に現在地へ移されたと伝えられています。文化4年(1807)祥雲寺の火災により、資料ほか焼失したため由来などについては明らかではありません。
大日如来は、真言密教のうちの、胎蔵界(たいぞうかい)をあらわしています。それは、印相が法界定印を結んでいることで分かります。法界定印は悟りの境地を現す印相なのです。
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