善龍寺の山門


- 指定年月日
- 昭和48年3月1日
- 区分
- 市指定重要文化財
- 所在地
- 桐生市新里町武井741
この山門は、本柱を中心に控柱を4本もつ四脚門という様式で、屋根は切妻の板金葺の総欅(けやき)造りです。本柱の大きさは、径32センチメートルで柱間は3.1メートルです。なお、頭貫(かしらぬき)のうえには甚五郎作と伝えられる龍の彫刻があります。
天台宗の能城山持明院(のうじょうざんじみょういん)善龍寺は寛永年間に開山されました。将軍家の菩提寺であった上野の寛永寺の住職天海僧正(てんかいそうじょう)は、草津や伊香保への往来の時に、善昌寺や善龍寺に立ち寄ったといわれます。この山門は、寛永寺の裏門を移築したものと伝えられています。
山門は、寺院へゆくのに必ずくぐる門で、もともと解脱(げだつ=悟りの境地)の門を意味し、空・無相・無作の三つにたとえられました。だから、三つの門という意味をふくんでいるのです。つまり、この門をくぐることによって、解脱を得ることができるわけです。後に寺は山号を持ったため、山門という表現になりました。
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