高縄の磨崖仏
- 指定年月日
- 昭和49年5月1日
- 区分
- 市指定重要文化財
- 所在地
- 桐生市新里町山上1443-1
高縄の岩沼から北へ約150メートルのところに、赤城山の泥流によって運ばれてきた大きな岩があります。最も大きなものは、高さ3.8メートル、幅は約4メートルもあります。その南面に阿弥陀如来(高さ56センチメートル)を中心に、脇侍として右に観世音菩薩(高さ50センチメートル)、左に勢至菩薩(高さ50センチメートル)が、半肉彫りされています。像が彫られた年代を明らかこする資料はなく、鎌倉時代頃と推定されています。岩の左側には、経文を納めた丸い穴が彫られています。 このように、阿弥陀如来を中心にした典型的な配置を、弥陀三尊像といいます。阿弥陀如来は、寿命無量(じゅみょうむりょう=はかり知れないほどの命)、光明無碍(こうみょうむげ=さえぎられることのない光)の仏で極楽浄土の中心仏で、奈良時代以前よりあつい信仰を受けています。
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